yamada5
@yamada_5
児童書読書日記の中の人です。
僕がしつこいぐらいに『エロマンガスタディーズ』のこの箇所を引用し続けるのは、ここでいう「人間」が「文学」に変換可能だからで、学級会でシャンシャンできるなら文学なんざいらねぇんだよ、と思うからである。 x.com/MAEZIMAS/statu…
『エロマンガ・スタディーズ』、フィクションの中でレイプや陵辱の被害者になる受け側に自己投影して、マゾヒスティックな妄想を楽しむ読者が少なくないことについて、 「それを「ありえないこと」にしてしまうのは「政治」であって、人間というものを舐め切っている」 と言い切る箇所、すごい好き。
#あなたの本棚のすいかわり す🍉『スイート・リトル・ベイビー』 い🍉『異形家の食卓』 か🍉『カンタン刑』 わ🍉『わたしと一緒にくらしましょう』 り🍉『リリイ・シュシュのすべて』 夏なのでいろんなタイプの怖い話をそろえてみました😈
『探偵は優柔不断』(第一回)を読んだ もうサブタイトルの時点で面白すぎる リアルタイム性にこだわる有沢佳映らしく、舞台は読み切り版から一年後の今この夏 やってることはただの立ち話なのに、みるみるうちに登場人物のキャラや舞台背景がバチバチ立ち上がっていくのはまさに職人芸といえる
東曜太郎『灰とダイヤモンド』。敗戦後すぐのヤミ市を舞台とするピカレスク児童文学。戦争児童文学であることと通俗娯楽であることを両立させようという意欲的な試みが成功している。 yamada5.hatenablog.com/entry/20250725…
大橋崇行先生「少女たちの冒険と探偵 西條八十『魔境の二少女』」より。少女はおセンチな物語を好むものとのステロタイプな観念に囚われた結果、1950年代のミステリブームのときは初めてそれが起きたよう誤解されたという指摘。野村胡堂らによる戦前からの流れが無視された。 nagoya.repo.nii.ac.jp/record/27458/f…
2011年当時京大で読まれた短歌で、作者は当時の名義で川北天華、今は天川栄人という名義で児童文学を書いている女性の方です。 自分が詳しくないから、知らないからと言って情報が世に出ていないかのように流布するのは迷惑すぎる
「問十二 夜空の青を微分せよ 街の明かりは無視してもよい」という本当に美しい短歌があるのだけれど、作者は岡山県の高校生で、今はもうどこで何をしているかもわからないらしく、それは横にいるあなたや街ですれ違う誰かがそういう天才なのかもしれないということで、恐ろしいというか美しいというか
『灰とダイヤモンド』、きちんと「敗戦」という言葉を使っているところもよいし、戦争責任にも向き合おうとしてるし、戦争児童文学としても誠実。良質なエンタメと戦争児童文学を両立させてるのがすごい。
この作品を表すのに浮かぶのは「渾沌」という言葉で それは価値観がひっくり返り、全てがないまぜになったエネルギーの集合体とも言える その渦中で罪悪感に絡め取られるのではなく、罪を抱えることを前向きに昇華する作劇は新鮮さがあるし、こうして戦後80年の節目に出たのは意味があると思う
『灰とダイヤモンド』を読んだ 敗戦後の闇市を舞台にした悪漢小説 様々な立場の人間を交錯させ「加害者が夢を持つのは許されるか」との問いを投げるのは、現代に通じる普遍性もある 作品の底を支える、気風のよさとも捨て鉢さとも取れるがらっぱちな会話の迫真性が、非常に没入感を高めてくれてよい
森くま堂/作 カワダクニコ/絵『パンツのひもゆるざえもん』。キツキツのひもになるために修業の旅に出たパンツのひもの数奇な運命の物語。怪しい講談師(?)による熱の入った語りが気持ちよい。パシン パシン。 yamada5.hatenablog.com/entry/20250722…
オレンジの党=あの党になってるの本当に辛いな…。天沢退二郎のオレンジ党シリーズ好きなのに…(オレンジ党シリーズはあの党みたいな思想と真っ向から対立しているダークなファンタジーです。面白いです。復刊して)
本日は小中学校に合法的に入れる日ですが、じっくり観察してください。本当に老朽化が洒落になっていない学校が多く、避難所として機能するか怪しい施設が全国に多数あります。
今日の一冊。『あたらしい図鑑』(長薗安浩)夏と少年と老人というのは、ひとつの定番ですが、ここではそこに「詩」が加わります。言葉が増えるとき、世界は広がる。 #夏に読みたい本 大吉堂オープンしました→daikichidou.web.fc2.com
たまたま『ペンツベルクの夜』に続いてナチスが関わってくる『記憶の対位法』を読んだのだけど、こちらもまさにいま読むべき作品だった。 tsogen.co.jp/np/isbn/978448…
キルステン・ボイエ『ペンツベルクの夜』。ヒトラーの自殺直前の1945年4月28日にナチスの人狼部隊がペンツベルクの市民を多数虐殺した「ペンツベルク殺戮の夜」をもとにした物語。青少年向けだからこそ臆さずに凄惨な虐殺の場面を迫真性たっぷりに描き出した姿勢を評価したい yamada5.hatenablog.com/entry/20250718…
7月21日(月・祝)は… ㊗️#横田文生誕祭2025㊗️ お祝いに… メイドあーやが大活躍する 🌸【第9️⃣話】特別公開🌸 1/7 #推しが武道館いってくれたら死ぬ
10代へ贈る新たな文学賞、第1回未来屋アオハル文学賞大賞は五十嵐美怜さん『15歳の昆虫図鑑』、村上雅郁さん『かな... prtimes.jp/main/html/rd/p…
?????「この1年で100冊ほどの時代小説を読みましたが、」???? 新規開拓ジャンルに挑むときは平然とこのくらいの数をこなす、これが一流の作家の姿勢なのか。 note.com/ragi166/n/n620…
令丈先生は業界内の仲間ほめとは無縁のところでよい作品を見出だし、わかりやすい言葉で魅力を説明するセンスもすごいので、もっと解説とか書評の仕事もやってもらいたい。
『人間みたいに生きている』が文庫になります! 装画は単行本に引き続き急行2号さん(@kyuko2go)、デザインは佐藤亜沙美さん(@satosankai)、そして解説はなんとなんと令丈ヒロ子さん(@kuriokami)です! 8/7刊行予定です!佐原のベストセラーです!ぜひ! x.gd/OK7ei