中村隆之 研究室
@n_a_k_a_m_u_u
フランス語圏文学、アフリカ系文化論。近著に『ブラック・カルチャー』(岩波新書)『環大西洋政治詩学』(人文書院)。早稲田大学法学部でフランス語を教えています。連絡先はHPのprofileに記載。
本日発売の『ブラック・カルチャー』は、約400年に及ぶ大西洋奴隷貿易・奴隷制のなかで、持たざる、奴隷とされた人々の精神文化に重視して、20世紀以降の音楽・文学・アートを捉える見方を提示します。書店でお手にとってくだされば、幸いです。

評文にある指摘。「道筋を与えるのは、著者の専門であるカリブ海の思想家エドゥアール・グリッサンの〈関係〉の哲学だ。」中村隆之さんの小さくて大きな著作には熱い海風が吹いていて、真夏の読書にふさわしい。
「現代の私達が親しむソウル、R&B、ジャズ、ヒップホップの中に脈々と受け継がれてきた永い時間の厚みが浮き彫りになる……外国人排斥の声が蔓延る今こそ、読まれてほしい」 今日の読売新聞に、ドニミク・チェンさんによる中村隆之『ブラック・カルチャー』の書評「苦難が育んだ時の厚み」が掲載。
中村隆之先生の『野蛮の言説』は、西成彦先生が『多言語的なアメリカ』(作品社)で取り上げていましたね。 「重層的なレイシズムが、人間間の対立を煽るさまをさらけ出している現代社会を考える上で、物事を根底から問い直すのにとても役立つ本」と記していました。
お言葉たいへんうれしく思います。『野蛮の言説』を図書館でもお読みくだされば、ありがたいです。社会のマジョリティの無自覚な差別意識を、西欧を事例に辿りつつ、最後のパートでは日本社会の差別意識に結びつけて書きました。種本はなく、一からストーリーを考えて書いたという点で類書はないはず。
中村隆之さんの『野蛮の言説』はまさにいま読むべき本の一冊なので、重版してほしいですね。 紙の本が品切れで、私のように電子書籍を読むのが苦手な人は、ぜひ図書館の利用をおすすめします。私も、図書館で借りて読みました。 図書館で借りると著者に印税が入らないのが心苦しいところですが……。
拙著『野蛮の言説』も「日本人ファースト」を掲げる政党が躍進する今こそ読んでいただきたい本ですが、残念ながら紙媒体は品切れのようです。担当編集者が離れたこともあり、版元の反応が悪く(宣伝してくださらない)重版にもならずに古書でしか入手できなくなるかもしれません。電子版では入手可です。
参政党の話題を受けて、『野蛮の言説』、改めて読み返されてほしいと思います。レイシズムと優生思想が同じ差別の根を持っていることや、731部隊、ヘイトスピーチ、障がい者差別など日本の排外主義についても書いています。日本の右傾化・愛国教育を念頭に置いて執筆し、2020年に出版しました。
本日(2025年7月27日)の『読売新聞』朝刊のドミニク・チェンさんによる書評は、拙著のアフリカ由来の文化が苦難の末に育まれたこと、わたしを「アジア人の著者」と紹介くださったこと、何よりも「外国人排斥の声が蔓延る今こそ、読まれてほしい」と締めてくれたことに、深い感銘を受けました。

「現代の私達が親しむソウル、R&B、ジャズ、ヒップホップの中に脈々と受け継がれてきた永い時間の厚みが浮き彫りになる……外国人排斥の声が蔓延る今こそ、読まれてほしい」 今日の読売新聞に、ドニミク・チェンさんによる中村隆之『ブラック・カルチャー』の書評「苦難が育んだ時の厚み」が掲載。
7月27日の本よみうり堂(2)です。 塩出浩之『琉球処分』中公新書 中村隆之『ブラック・カルチャー』岩波新書 山田晶著、小浜善信編『倫理学講義』知泉書館 鳥飼将雅著『ロシア政治』中公新書 著者来店は、『迷ったら笑っといてください 』(太田出版)です。ぜひ、ご覧になてください。
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ユッスーと言えば、最近各所で高評の中村隆之『ブラック・カルチャー』。前半部(音楽編)は最後に映画 "Return to Gorée" を取り上げ、環大西洋を巡る音の旅が見事に円環をなす。昔ユッスーの代表作の日本盤ライナーなどを何度か書かせてもらったが、私にはこうした文章などとても書けないと思った。
それにしても中東研究者とかパレスチナ研究者とか、本当に静かだな。って、2023年10月にも書いたのだけど、「発言できない事情もあるんだ」って怒られた。 2年経ってもダンマリ。何年後かに「冷静で正確な分析」をして査読付きのガクジュツ論文にでもするのだろうな。餓死者がメシのタネだ。
「人種」と「非-二元的性」の関係を解きほぐすことが、わたしにとっての、植民地主義への抵抗。 この本を、日本の歴史と照らしあわせるなら、『部落フェミニズム』と響くところがあると思う。 Jasbir K. Puar - The Right to Maim
少し入荷が遅れてしまいましたが、世界最高峰の黒いジャズ・カタログ『Independent Black Jazz Of America』第3刷、当店にも到着しました!今のところ在庫たっぷりございますが、10年ぶりの第2刷もすぐに売り切れてしましましたので、ご購入を検討されているお客様はお急ぎください。一家に一冊是非😀
「割れたグラス」書評 不如意な生を映す句点無き語り book.asahi.com/article/159281…
アフリカ現地語による文学の意義をめぐる記事。スワヒリ語文化を知るには現地語を知らないと多くがわからないわけですし、その言語文化を現地語で表現する文学なくして「アフリカ文学」はありえないと思わせる内容です。ご一読をお勧めします。
【本日の新着記事を紹介します📝】文学作品、何語で書くか? アフリカ現地語文学の現在地 アフリカ出身の作者が母語で書く作品にはどんな魅力があるのでしょうか。大阪大学大学院特任助教の小野田風子さんがアフリカ文学への熱い思いをつづります。 asahi.com/withplanet/art…
8/8の後藤護さんとのブーザンゴ夜会にご参加くださるみなさま、まことにありがとうございます。こちらはすでに定員とのことですが、8/31にはB&Bにて小川公代さんと『ケアの物語』と『ブラック・カルチャー』をめぐる対談がございます。引き続きご参加をご検討いただけましたら、うれしいです。
【お知らせ】お陰さまで第9回ブーザンゴ夜会はご好評につき参加者が定員に達しましたので、ご予約を締め切らせていただきます。たくさんのご応募ありがとうございました〜!
【お知らせ】お陰さまで第9回ブーザンゴ夜会はご好評につき参加者が定員に達しましたので、ご予約を締め切らせていただきます。たくさんのご応募ありがとうございました〜!
/ ワールドミュージック担当アルバイト募集🌎 \ ラテン、ブラジル、アフリカ、アジアなどなどディスクユニオンのワールドミュージック担当者を募集開始! 土日祝休み、オフィスでの勤務。レコードやCDを世界中から仕入れて販売するお仕事です。 詳細はこちら☟ diskunion.net/st/recruit/par…
『ふらんす』8月号はバカンス号。この夏に読みたい本を識者が紹介。加えて今号の「アフリカン文学への招待」は私的にはもっともアツい。だって、セネガルの言語文化に通暁するアフリカ文学者の砂野幸稔先生が執筆されているのですよ! 夏はモンゴ・ベティ『ボンバの哀れなキリスト』で決まりです!
