finalvent
@finalvent
言語学研究者(67歳) 24Apr芸大院生;24Dec http://www.jsmes.jp/blog/congress/programme_40/ ;23Jul http://bit.ly/3NY59I6 ;22Sep 中公『無想庵物語』解説;著書『考える生き方』;極東ブログ;finalvent読書会休眠
【『新しい「古典」を読む 1』販売のお知らせ】 finalvent (著)『新しい「古典」を読む 1』 Kindle版 2025年7月15日の販売が決定しました。 amazon.co.jp/dp/B0FFTNZCFN?… Kindle版の購入は1200円ですが、Kindle…
権威主義というのは、社会的に偉いとされている人がこれはいいものだと言っている対象を盲目的にいいものだとすることであって、これは愚か者の選択である。僕はそれを実にくだらないと思っており、したがって個々人の審美眼や倫理にのっとった価値判断をできるだけの土壌を形成する一方で「これが偉い…
日本の古典文学の面白いところは、文化概念が政治権力の機能化するだけではなく、微妙に「御正道」の理念を含み、とくに江戸時代、宋学化していく思想と微妙な軋轢をもつようになる。これが朱子学と古文辞学の対立とパラレルに、賀茂真淵-本居宣長-平田篤胤のねじれと呼応していく。
これらがその先、『「和歌所」の鎌倉時代: 勅撰集はいかに編纂され、なぜ続いたか』を読むと、「風雅」がいかに政治的に機能していくかが、面白いところです。
記紀を暗記して諳んじる、万葉集や古今・新古今を吟じて引用し風雅に詩情を解するぐらいはしてほしい
御成敗式目から問い直さる、日本のconstitution には、いわゆる西洋の「絶対主義(この概念はいずれ消えるででょう)」的な君主と社会・共同体的なものだけではなく、むしろ、山城国一揆などにつながる線もあり、江戸時代のある安定性なかで、公共資源と結びつく「公」の概念ともそれは結びつく。
バーク主義と保守主義で、私が重要だと思うのは、constitution で、これを左翼は、「憲法」としてフランス革命に由来する市民契約的な成文法と理解しがちなんだけど、constitution というのは、Netflix『The crown…
保守を名乗るなら、「記紀」や『神皇正統記』、バーク『フランス革命の省察』、『資治通鑑』と『宋名臣言行録』を読むべき、という前提が、多分、現在の保守に通じてないと思う。 まず、バーク主義の保守主義は、この系統と少し違う。…
平泉史学など皇国史観に則っていない保守系歴史書が多くて最近驚いております。 せめて渡部昇一や西尾幹二までは、「魏志倭人伝を認めない」とかそういう作法を貫いていたのですが…。
ほんとに「保守」と名乗りたかったら、「記紀」や『神皇正統記』はもちろんEdmund Burke『Reflections on the Revolution in France』とか『資治通鑑』『五朝三朝名臣言行錄』とか、みっちり読まなきゃいけないのだよ? 「日本人ファースト!」とか叫べばいいだけじゃないよ? 平気なの?耐えられますか?
政局絡みで、石破首相の退陣か存続かと語られてるけど、問題はその前提として、敗軍の将として、語りすぎというか「私信なく」とか当たり前なことを勿体ぶって言わなくていいし、何より、「将としてどう責任をつけたの?」が曖昧では、「政治家は結果責任」と日頃言ってる石破茂さんのありかたと矛盾し…
例えば、「考える葦」 L’homme n’est qu’un roseau, le plus faible de la nature, mais c’est un roseau pensant. Il ne faut pas que l’univers entier s’arme pour l’écraser : une vapeur, une goutte d’eau suffit pour le tuer. Mais, quand l’univers l’écraserait, l’homme serait encore…
ちょっと極論ではあるんだけど、哲学とか思想って、それが難解だと、わかりやすく説明して欲しいとか、図式的にまとめて欲しいというか、ついそう思いがちというか、それが難解な哲学を「わかる」最初のステップのようになぜか、自分もだけど、ほとんどの人が思い込んでる。しかし、どうも、哲学や思想…
田川建三の「書物としての新約聖書」は勁草書房から出てますから、キリスト教徒向けではなく一般向けの本なんだと思います。 バート・D・アーマンの「書き換えられた聖書」(旧題「捏造された聖書」)も一般向けの聖書解説書ですね。
「今さら学問なんて…」と思っていませんか?そんなことはありません。学問は年齢ではなく、気持ちから始まります。社会人の方が大学や修士・博士課程に進学することを、私たち教員は本気で歓迎しています。
一般向けで「擬似パウロ書簡」とかきちんと解説した本はあるでしょうかね。それなりに専門書近くなりそうですか。 これらが「キリスト教の基礎知識」かというと、違うかもしれませんが。
キリスト教の基礎知識を学べる本は、じつはたくさんあるのです。しかしそれが、駄本やクズ本に埋もれてわかりにくくなってしまっている。 キリスト教ガイドブックのガイドブックが必要かも。
「基本書」という「書」の概念ではないですが、キリスト教の場合は基本はクレド(信条)、イスラム教ではシャハーダ(信仰告白)と五行(信仰実践)でしょう。…
仏教もキリスト教もイスラム教も、宗教ってでかいから基本書のようなものがそもそもわからないという問題にぶつかりがちな気がしますね。そもそも何を基本とするかすら不明😂専門家にしても全体像を描くのはものすごく大変でしょう。専門外れれば知識は並でしょうから。