Akira SAWADA
@porokko2016
沖縄のフクロウ調査をしている研究者が、島の自然情報と研究成果と調査のことを「一般向け」に伝える広報アカウントです。島の生き物図鑑を作って調査地の島に納めることが目標です。 (本職:リュウキュウコノハズク・進化生態学・配偶者選択・近親交配・標識再捕獲・長期研究・沖縄・南大東島・波照間島)
沖縄でフクロウ調査をしている研究者が一般向けに運用中、研究テーマは配偶者選択ですがここの方針は… ・研究成果を還元する ・島の自然を幅広く紹介する ・かわいいを推さない ・専門用語を避ける ・外来種の問題を伝える ・記録の意義を伝える ・不明なことは不明とする ・専門外に出しゃばらない

カカツガユ。波照間島。鋭くしっかりしたトゲがあります。先日うっかり指を切りました。気をつけないといけません。この島の在来植物ではこれとサルカケミカンとアダンが三大チクチクでしょうか。



マルバネルリマダラの集まり。少ないとはいえ単体はたまにいるのでどうも見慣れてきていました。でも複数集まってるのは初めて見ました。昆虫少年として東南アジアへの憧れ、今の仕事を始めた理由の少なくとも一部も南の島に長期滞在できるからなので、こういうのを見れるのがやはり楽しく嬉しい。

遠くになにか塊がある気がしたら、やっぱりフクロウでした。上手に飛んでましたが、ぐねぐね動いていたので幼鳥です。採餌のついでなのかなんなのか地面に降りてることがたまにあります。アオバズク。

先日、台風前夜の雨の中見かけた子猫。何メートルの風が吹こうが何ミリの雨が降ろうが外に居なければならない。外で繁殖し放題させるということはそういうこと。無責任に餌をやらない。猫はうち。


コガタノゲンゴロウも複数泳いでました。波照間島。この島では初めて見ました(特に探してないだけ)。水面に残る波形から、水面に浮上していたのが潜水していくところというのがわかりますね。

ミズダニはハネビロトンボ属とエゾイトトンボ属の被寄生率が頭抜けて高い印象 同じような生態の他属はそんなにしょっちゅうやられている訳ではなく、前々から不思議に思っている
これ何でしょう? プチプチはちゃんと付着していて強めにつつけば取れました。脚が生えてるようには見えませんでした。大きさは不均一です。トンボは飛べるくらいには元気そうでした。ヒメハネビロトンボ。波照間島。
ミズダニの仲間です。赤・緑などいろいろいますが、蛹と呼ばれる袋につつまった静止期があります。 [総説] 日本の水生動物に寄生するミズダニ類 jstage.jst.go.jp/article/acari/…
これ何でしょう? プチプチはちゃんと付着していて強めにつつけば取れました。脚が生えてるようには見えませんでした。大きさは不均一です。トンボは飛べるくらいには元気そうでした。ヒメハネビロトンボ。波照間島。

海の日だったので海の鳥でカツオドリ。八重山諸島新城島南方沖。時期にもよるかもしれないですが、波照間から石垣に向かう航路では新城島の南から黒島の南東あたりが並走するカツオドリの数が一番多い気がします。

ということでこちらも幼鳥です。向かって左側に飛び出すふわふわの羽は、雛が巣立ちのときにまとう羽毛です。この「ふわふわ」も成長に伴いだんだん消えていくので、これが体のどこかに残っているかどうかが、リュウキュウコノハズクで晩夏にかけて今年生まれかどうかを識別するポイントになります。
傷病個体や死体の性や齢が分かることは、そのデータを保全や獣医学に活かすうえで重要です。奄美・沖縄でしばしば救護されるリュウキュウコノハズク。夏の幼鳥は見た目から成鳥と識別できる場合がほとんどです。いくつかのポイントがあるので参考にしてみてください。 #ロードキル #フクロウ
RP またしても八重山の生き物に関する素晴らしい研究成果。面白く強すぎです。同じく八重山の鳥研究してる身として尊敬します。出版おめでとうございます。
有毒なオオヒキガエルを食っちゃうカンムリワシの秘密の一端が解き明かされました!! めちゃくちゃ興味深い論文なので、紙面半分を占領するという異例の荒技を駆使しました!!
論文が出ました。西表と石垣のみに生息するカンムリワシは、猛禽類としては進化的にかなり珍しい、オオヒキガエルの毒への耐性に関連する遺伝子変異を持っていたというお話し。プレスリリースはもう少しかかりそう。 あと、西表と石垣の個体群は遺伝的に異なる集団である。link.springer.com/article/10.118…
野ヤギ増殖。相変わらず。ヤギ問題も一層認知されてほしいものです。野ヤギによる植生破壊は、島の貴重な植物が失われるリスク、土の露出で地面が崩れるリスク、それが流れて海を汚染するリスクなどがあります。主要な観光資源ともいえる美しい海を汚すのです。子ヤギが可愛いなど言ってられません。
外ネコ増殖。相変わらず。宿泊先や道端が糞尿臭いのは本当に印象悪いし、かわいいかわいいする観光客の意識だっていずれ少しずつ変わってくだろうし、訪問者が沖縄に期待するであろう豊かな自然を壊してしまうし、観光が重要な島での外猫放置は長期的には圧倒的マイナスだと思うんですけどね。