Payao/詩人
@junkysugar
きみを救う言葉をさがす。詩集「僕らは、抱き合いながらすれ違う」 https://amzn.asia/d/bkmNoFq 別垢@payaolife
多分、一生会えなくても生きてはいけるんだろうなって思う。でも春の匂いも夏の音も秋の色も冬の温度も、隣にあの人がいないと半分しか心に届かない気がして。何度でも、この景色をこの感覚をあの人と分かち合いたいと思うんだろうな、と
丁寧に暮らすことはおまじないだと思う。美味しい食事、清潔な服、整った部屋。誰かに人生を踏みにじられそうになった時「私の人生にはこんなに美しいものがあるんだよ」と自分に言い聞かせる。祈りにも似た。
本当に強い人って、もう一度優しくなれる人のことを言うんだと思う。泥の中で咲く花のように。嘘も軽蔑も善悪の曖昧さも経験した上で、それでも誰かのために生きることを選ぶ。人の温かさを信じると決めた人。諦めの上に立って、それでも春を待てる人。
アーティスト性って、誰にも共感されなくてもそれを表現せずにはいられないとか、誰にも愛されなくてもこれだけは守らなきゃいけないとか。才能というよりもっと人間臭い、人間関係の中では邪魔になりがちな、個人の聖域みたいなものなんだと思う。孤独、が故に自由。
新しいエッセイです。是非読んでください^^ エッセイ:人生は最後にちゃんと帳尻が合うと思う note.com/payao/n/nfbce2…
もう会わないだろうけど元気でいてほしいとか、この世界のどこかで幸せでいてほしいとか、そういう美しい感情が泥沼の後から生まれたりする。とことん憎み合って憔悴しきった後、ふとした拍子に零れ落ちる、あの人もあの人なりにいっぱいいっぱいだったんだな、という悟り。人間讃歌。
好きなものについて話す人の表情は、世界でいちばん美しいもののひとつ。だから他人の「好き」を否定しないことは、最低限の礼儀だと思う。たとえ自分に理解できないものだったとしても、楽しそうに語る姿を見て「わからない」ではなく「なんだか面白そう」と思える自分でありたいな
この人と一緒にいたいと思う理由って、気が合うとか、話してて楽しいとかあるけど、最後は「同じものを美しいと感じられるか」だと思う。花火を見て、夕焼けを見て、心が震えるポイントが一緒かどうか。泥の中で光を見つけられる人かどうか。二人一緒に、地獄を泳ぎきれる人かどうか。
その場で言い返せない、上手く反論できない、帰り道でやっと考えつく。そういう人は多分、優しいのだと思う。咄嗟に人を傷つけるようなことを言わない人は、多分、優しいのだと思う。
心の中に一匹、怪物を飼うといい。どんなに傷ついても強くいるために、誰にも言わない本音を持つといい。優しさで偽装して、泣きたくても笑って。平気なふりで生きていくうちに、いつか似た傷を持つ誰かに必ず出会う。遠くでも呼び合う遠吠えが、傷の匂いが、そっと互いを見つけ出す。