山﨑雅司

美大卒業して就職したら一気に露出が減る、寂しすぎる現実、在学中に名前を売らなければその後がないなんて学生に依存しすぎ、明日への不安が刹那の期待に転換されている、いつまで生きられるか分からない切迫感だけは共有されている。

梅原義幸さん、七変化のような顔模様、構図がソリッドで刺さる、選び抜かれた形象美、アートダインの個展から。

水戸部七絵さん、観る角度によって黒の比率が増す、鑑賞者の心の状態を反映できる、双方向絵画体験、KEN NAKAHASHIの3人展から。

中村夏野さん、細胞レベル、そして宇宙とのつながり、いい絵は時空を超える、AWASEの個展から。

「土と風」 "Earth and Wind"

小野三月さん、才能がヤバい、通受けする本格的ペインターの爆誕、スター誕生の瞬間を目撃できる、美の舎の個展から。

会田誠さん、森村泰昌さん、反戦絵画の金字塔、国旗を掲げる少女、原爆のキノコ雲の前での対話、名もなき人の犠牲の象徴、東京国立近代美術館の常設展から。

海沼ちあきさん、ピカチュウのしっぽの存在感がエグい、見慣れた光景の再定義、新宿眼科画廊のサンプリングセンサー展から。

海沼ちあきさん、裏ラッセン的な魅力、プリントではなく手描きの持つ重み、いかなる争いも不毛であることを伝えてくれる平和への導き、新宿眼科画廊のサンプリングセンサー展から。

長谷川ヒロキさん、裏MVPのような作品、純粋な感動がある、永遠の少年少女の心のありよう、新宿眼科画廊の個展から。

水戸部七絵さん、表情を変える絵具の塊、角度によって見え方が異なる万華鏡のような味わい深さ、夕闇迫る景色との対比もエレガント、KEN NAKAHASHIのグループ展から。

水戸部七絵さん、溶岩のような絵画のシルエットがもたらす叙情性、とことんエモーショナル、KEN NAKAHASHIの3人展から。

仲衿香さんと斉木駿介さん、既視感の絵画化、始まりと終わりのドラマを宿している、新宿眼科画廊のグループ展「サンプリングセンサー」から。

4畳さん、コラージュの天才、おまけで付けてくれたドローイング、キーホルダーもファンに優しい。

斉木駿介さん企画のグループ展「サンプリングセンサー」、複製可能な今日という一日、複製不可能な仲衿香さんの一点物のステッカーが絵画の温もりを残してくれる、新宿眼科画廊にて。

家族と絵がどちらもあるから生きていける。同感です！

鈴木一世さん、彫刻を想わせるフォルムに強い色調、美術史上のどの作家とも結びつかない新しさ、我が道を行っている、ロイドワークスギャラリーのグループ展から。

藝祭で反響の大きかった樋熊あかりさん、痛みの感覚が麻痺してくる、現代のわら人形、自分に向けられている所が新しい。

水瀬ひかりさん、覗かせる顔のリアル、驚きの新機軸、支持体と手法の探究心が新しい光景を見せている、新宿眼科画廊の個展から。

Boys