元日先生
@ganjitsu_sensei
教育困難校の小学校教員
"1ヶ月弱=1ヶ月と少し"のような勘違いを素直に認められない親がいる 「分かりづらい」と逆ギレしてきたり、「日本語の意味は歴史と共に変化してきている」と何故か高圧的に語り始めたりしてきて、しまいにはコチラに謝罪を促すムーブをとってくる 手紙を読み違えてクレームしてくる親の半数弱がコレ
昨夏の夏休み初日「通知表の評価が厳しいと何十人からも賛同を得ている」と電話が来て、何を大袈裟な…と思っていたら、通知表の写真を載せたインスタの"いいね"数を伝えてきて「どう思いますか?」と一言 絶句していたら「ね!そういう事ですよ!」と怒ってたが、どういう事だったか未だに分からない
夏休みに怖いのが、放置子が終日活動し始めること 公園や図書館、児童館などで根城となる子を探して活発に動き回る そして"保護者が働きに出てる家"を見つけると寄生するかのように入り浸る 小学校が違う場合も多く、素性を知る由もないし学校も頼れない 放置子対策は親子で共有しないと手遅れになるぞ
個人面談で「気になることや質問はありますか」と親に聞いて「特にないです」と返され、まずは担任から話をする 担任としての話が終わり、再度聞くが同じ返答なので閑談 「では時間になったので…」と言うと「えっ!」と慌ててメモを取り出して質問してくる現象 気を遣わず最初から質問して大丈夫だよ
「夏休みは仕事を忘れてリフレッシュを」と管理職から言われた 私は"仕事を忘れる"という言葉が呪縛のように纏わりつく いくら楽しんでいても「いま仕事を忘れられている」と脳裏に浮かんだ刹那、元に戻れなくなる ツバを意識すると止め方が分からなくなるのと同じ 仕事を忘れることは才能だと私は思う
夏休みになり、クラスから解放される教員は多い その一方、クラスに不満はないが職員室の関係に苦しみ続けている教員としては、教室という逃げ場がなくなる一ヶ月強が始まる 宿泊や秋の行事、必然的に顔を合わせる場面と時間が多い 私の経験則だが、クラスよりも職員で苦しむ方が段違いで心を削られる
一対一で真剣に怒っていても、笑ったり吹き出したりしてくる小学生に悩む先生は多い 「指導が〜」「信頼関係が〜」と外野はおろか内野も簡単に口にするが、筆舌に尽くしがたい不遜な子と戦うのは心が削られる "神経を逆撫でる"という言葉の感覚を、教員にならなければ感じることはなかったかもしれない
夏休みに個人面談がある 「最後の枠になったから何かあったのかな」「最終日になったけど不安だな」と親からの声をSNSでも聞くが"私の場合は"苦手な保護者は先頭の枠や初日に置く 曰く付きの保護者は前後ギチギチに挟む そして最終日や最終枠は安心できる保護者にする 面談の組み方に教員の性格が出る
私の自治体は夏季宿泊行事で簡単な山登りがあるのだが、その山で「熊目撃情報」が出た 「熊の出現しない山道を慎重に選ぶこと」「熊が出た際の事前指導を行うこと」と教育委員会から通達 こんなの中止一択だろと話してたら校長は「熊避けの鈴を買うしかないか」と頭を悩ませてた 何でその一択なんだよ
児童を羽交い締めにするとき、階段の手すりや壁の角にしがみつかれると詰む 階段付近はコチラが力を緩めて落ちたら大変だから、強引にでも平場に引きずり出すので怪我をするかさせるか毎回紙一重 子どもは興奮してて暴れるし、小5男子くらいからは女性の力では抑えられない さすまた使わせてほしい
教員用の訴訟保険がある 10年前に「自治体が訴えられることはあっても、教員が個人で訴えられることは考えにくいから入らなくても大丈夫」と先輩に言われたが、10年で流れは変わった 今回の事例を戦い抜いた先生は全国の学校を救った英雄だが、教員が先に訴えるしか自衛手段がない時代が忍び寄っている
水泳中、熱中症気味になりプールに吐いてしまった小5 プールは中止、スーパークロリネーションを経て後日再開したが「嘔吐物のあったプールの水は不衛生だ」と抗議してきた他学年の親 「親に水道代を請求して全て入れ替えるべき」と怒ってたが、人の心ないんか 何もいいことないから水泳廃止でいいよ
教員不足に対して、勤務形態や給与面での改善のような対策ではなく「他の仕事にはないやりがい!」「教師でしか得られない満足感!」という言葉で篩にかけた 犯罪者と変質者はやりがいと満足感を得るために網にしがみついて残った結果、特級呪霊に昇華して全国で徒党を組み始めた 教育界は今際の際だぞ
私の自治体、私物のスマホで授業の様子を撮ってる教員は、管理職立ち会いのもとデータのチェックがあると予告された 真面目にやってる教員に対しては研修で萎えさせ、犯罪者に対しては「データを消すなら今だぞ」と言わんばかりの愚策を放り投げてくるのが今の教育行政 臭いものに蓋してきた末路がコレ