吹替俳優発言集bot
@ateshibot
『スクリーン』『TV洋画の人気者 声のスターのすべて』『映画はブラウン管の指定席で』『声優名鑑』『演声人語』『吹替の帝王』『映画秘宝』『とり・みきの映画吹替王』等に掲載された文の一部を抜粋しています。俳優以外の方の発言もありますがご了承ください。文字数制限回避の為、漢字変換や句読点といった諸々に編集が加えられています。
だから、ぼくの場合、スターの演技というものは深いから、アテるスターによって声を変えてます。変えるべきだし、ぼく自身楽しいですし。最初は申し訳ないから、こちらが近づけようと努力し、少し慣れて来ると逆に近づいてきてよという感じでこちらに引っ張ります。 -富田耕生
楽しいのは、例えば僕が自分の全身を使ってやるなら、イーストウッドがやっている役はできないわけです。まず依頼が来ない。別にやりたいとも思わないですが。それはともかく、自分が姿をさらしてはできない役柄ができる、それが面白いところです -山田康雄
『子鹿物語』の少年が小学生くらいでしたが、当時うちの子供もちょうど同じくらいで、それだけに親の気持ちがよくわかりました。ちょうど20年前になりますが、今でもよく覚えています。それなりの思い入れもあったんです。あの中で泣くシーンがあるんですが、ぼくも本当に涙が出ました -城達也
デビット・ジャンセンとは何年か前に日本で実際に会っているが、映画やTVで見るよりジャンセンより実物の方がはるかに魅力的ですね。晩成型というか、これから面白くなる人のような気がしたのに、若死にして残念 -睦五朗
コジャックは興奮してくると汚い言葉をよく吐くが、クロッカーはあまり吐かない。コジャックがあれだけアクの強い役だから、周囲の役はバランスをうまく考えて『刑事コジャック』は作られている……そんな事を踏まえてアテてます -津嘉山正種
ぼくが吹き替えをやるときは、その俳優さんの生の声や、アクセント、訛りというものに気を使うんです。なるべくその人の地の部分を生かしたいと思うものですから。ジョン・ウェインも、最初はそうしたんです -納谷悟朗
グレゴリー・ペックはどちらかといえば好きなのだが、彼の作品は重いことが難点。ペックは今のハリウッドの一時代前の役者であり、ハリウッドの華やかさを持たない、大学の演劇部からそのまま出て来たようなオーソドックスな役者だと考える。だから彼の芝居は理詰めで脱線しない -城達也
小学校六年生の時の卒業文集みたいなのがあってね、それも全然覚えてないんだけど後で見せられたんだ。将来何になりますかってあるでしょ、何とかの運転手とかってさ。俺ね“灯台守”って書いてあんの(笑) わかんないんだよね。六年生の時に灯台守っていう職業を、どれだけ認識してるかだね -鈴置洋孝
僕の場合、ある意味でアテているキャラクターがとてもいいから、そして声がちょっと面白いという事でファンに受けているのだと思うんですよね。だからもっと自分でいい芝居ができるようにならなくてはと思うんです。でも正直言って、困っている反面凄く嬉しい。だから、もっと頑張らなくては -塩屋翼
アテレコが下手だったら、どんどん言ってほしいですね。聞いてる人が満足していれば仕方のないことですが──。アテレコをやっている若い人たちですか?一生懸命やっておられますがね -高橋和枝
一番乗れるというか、台詞のトーンや演技プランなどぼくの演技の波長と合うのがスタイガーやボーグナイン、特に乗れてギンギラにやれるのが、コッブ、一気に喋りまくるため肺活量がどこまであるのかと驚かされ、こちらがついていけないくらいに苦しむのがウェルズと言ったところです。 -富田耕生
画面に出てくる芝居にのっとって、それを壊さずに日本語をアテる。見ている方に違和感を持たさずにアテるということです。ファンの方々が各々に持っているイメージを私は壊したくないんです。私はですよ、アテレコはやはり陰の存在でいいと思いますね -谷育子
僕だって緊張してるんですよ(笑)。ただ、その緊張を楽しむことが、この仕事だと思っていますから。むしろまったく緊張しないと、やっていて楽しくない。この緊張をどうやって誤魔化すか?どう利用するか?そこが大切だと思っています -安原義人
とても潔癖でいらしたあの城さんが?何か笑えます 電通のスタジオでcm収録時お弁当が出て御一緒に食べた時、沢田くん箸は必ずこうやって洗わなきや駄目だよ といってコップの水でシャカシャカ洗われましたよ
「職業柄、酒や煙草を避けているんですか」と聞かれたとき、私は大抵煙草を一本取り出して火を付けてから答えることにしている。質問された方は最初戸惑いの表情を表わすが、私が「これがなくてはとてもとても声優なんてできませんよ」と言いたげな顔をして喫うので、すぐに納得してもらえる -城達也
エヴァ・ガードナーはどこから見ても美しくて、いくらメリハリのきいた欧米の女優さんでもなかなかいない顔立ちで。日本流に言えば“夜叉”的な美しさとでも言うのでしょうか。それに能で使う般若の面を連想させます -翠準子
僕らが一生懸命やっていた時代と比べると、今はなんていうか、マニュアルがもう出来上がってて、その中でやってるから、あんまりはみ出しもしないじゃないですか。そういう意味では、クリエイトするっていうか、独自ものを作ろうというような熱量はちょっと薄れているという感じかな -広川太一郎
『野にかける白い馬のように』は台詞は少なかったけど、とてもやりにくかった。喋れなかった少年が最後にやっと喋るんでしょ、そこも難しかったし、それまで息とか呼吸とかまで吹き替えたから。息といっても色んな息があるの。怒っている時のとか、びっくりした時のとか -内海敏彦